2015-11-14から1日間の記事一覧

意匠法と商標法は何が違うのか。

意匠法と商標法、どちらもマイナーな知財なので何が違うのかピンと来ない。意匠法の目的は、イケてる美しいデザインの製品を出してるA社が、競合他社のB社にそのデザインをパクられないようにすること。 (目的)第一条 この法律は、意匠の保護及び利用を図…

プログラムのアイデアは著作権と特許権のどちらで保護すべきか?

世の中のプログラマが興味があるであろうこの問題、際どい問題ではあるもの、あえてシンプルに回答すると「特許権である」になるだろう。 その理由の説明をするために、まず著作権と特許権がそれぞれ何を保護する権利なのか確認してみよう。これもシンプルに…

プログラムで特許は取れるのか?

Yes。特許庁の知的財産権法逐条解説によると、平成14年に以下のとおりプログラムは物である旨を明記する法改正が行われた。 平成一四年の一部改正では、三項一号において、「物(プログラム等を含む。以下同じ。)」と定義することにより以降の条文において…

学びについての実験ログ

このブログでは弁理士試験に関して勉強して、知ったことを発信している。だけど忘れる前にそもそもの目的を確認しておこう。条文でも目的を理解することが一番重要だからね。 そもそも僕は「学び」について興味があり、どうすればそれを改善できるかが知りた…

特許発明の実施義務

特許というと「特許権を得た人が我が物顔でいろいろする権利」みたいな捉え方をかつての自分はしていて「使いもしないのに特許だけ取ってるやつのせいで、こっちの研究の邪魔になる」なんて考えていたけど、これは誤解。 重要な事なのでこのブログでも何度も…

柱書とは

柱書とは法律条文の中に「1:~ 2:~」などと箇条書きがある場合の、箇条書き以外の部分のことを言う。特許法で一番よく言及されるのは、特許の要件について解説した「29条1項柱書」だろう。下の条文の太字にした部分が柱書である。 第二章 特許及び特許出願 …